今回は、東京証券取引所プライム市場へ上場され、グループ連結売上高1兆7,585億円、連結従業員78,360名(2022年3月31日時点)にのぼる日本発のグローバルカンパニーである株式会社リコーの研究開発拠点、リコーテクノロジーセンターを取材させて頂きました。
株式会社リコーは、1936年に創業され複写機を中心とした事務機分野を事業の中心とされ、今日まで成長を続けてきておられます。現在では、大別して5つの事業(デジタルサービス、デジタルプロダクツ、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズ、フューチャーズ)を展開されています。
そんなリコーは企業活動の原点に創業者である市村清 氏が掲げた「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という三愛精神という創業の精神を据えられています。それらの一貫した活動が名実ともに社員、顧客、取引先、株主などすべてのステークホルダーから評価される事業基盤となり、今も進化を続けています。
今回は、そんなリコーが海老名に拠点を持つリコーテクノロジーセンターをご案内いただきましたので、その働く環境をバーチャルオフィスツアーを用いて、余すところなくご紹介させていただきます!
”歩いて楽しむ”バーチャルオフィスツアー
まず、はじめにオフィスをデジタル空間で実際に歩いてみてください。
そのあとに記事の詳細を読んでもらえると、この記事がもっと楽しめると思いますよ!
(360度画像内の矢印を押すことで、任意のエリアへ移動することが可能です!)
エントランス
リコーテクノロジーセンターは、相鉄線海老名駅西口から徒歩10分、小田急線海老名駅西口から徒歩10分、JR相模線海老名駅西口から徒歩7分に立地しています。敷地内はオフィス棟、研究棟、実験棟に加え、その他体育施設(体育館、テニスコート)などのアクティビティを楽しめるスペースまであり、まるで一つの街にいるような印象になるほど広かったです。

入口にある守衛室にて受付をしていただいたのち、従業員の方がいつも働かれているオフィス棟にご案内いただきました。取材日は土曜日だったので従業員の方はいらっしゃらなかったですが、本来はこちらの受付でご担当の方がご案内をしてくださるそうです。

三愛精神が掲げられる
エントランスの中央には三愛精神である「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という言葉が掲げられています。誰もが目に付く場所にこの言葉が配置されているところからも、この言葉をどれだけリコーが大切にしているかということが伝わってくるようです。

印刷機で刷った本物の油絵のような作品
こちらはリコーの2.5D印刷技術で絵画を印刷した作品です。こちらは細かな色彩まで表現をされているだけでなく、油絵特有の凹凸まで表現ができており、まるで本物のような印象を受けました。


これまでのリコーのベストセラー製品
エントランスの奥には、これまでのリコーを象徴する製品が飾られていました。
歴史を感じられるような製品もあり、リコーのこれまでの歩みを感じられる一角となっています。


カンファレンススペース
こちらは全社の方針説明会や部門ごとの表彰や研修にも使用されているカンファレンススペースです。
表彰については純粋な事業への数値的貢献だけでなく、発明件数が多かった順での表彰や社会をよくするために技術革新へ挑戦したことが表彰されるようなものも、あるそうです。

外部講師を招いた研修など参加人数が多くなる際には、後方から座席を引き出すことができる設計になっており、約500人ほどが入るスペースになっているそうです。ちなみに、外部講師の方は著名な方が来られることもあるそうです!

魔改造の夜「1分間に最も多くロボットが縄跳びを跳んだ回数 」を競う
ちなみに、このカンファレススペースは昔、NHK BS プレミアムで放送されている一流エンジニアたちが技術力を競いあうエンタメ番組「魔改造の夜」のロケにも使用されたとのことです。
番組内容はリコーの15人の有志社員が集まり、5体のペンギン人形を魔改造し、ロボットが縄跳びを跳んだ回数を競いあうという内容でした。
魔改造され生み出されたペンギン人形の名前は「PENTA-X (ペンタエックス)」。
しかし、満を持した本番当日には結果が伴いませんでした。その後、悔しい想いを抱き、番組放送後もあきらめきれない「PENTA-X (ペンタエックス)」プロジェクトのメンバーは改良を加え、ギネス世界記録™ に挑戦されたそうです。こちらのYoutubeにはその挑戦への軌跡がドキュメンタリー形式でまとまっています!!果たしてギネス世界記録に認定されたのか!?ぜひ一度、再生してみてください!
応接スペース(2階)
メインエントランスにあるエスカレータを上がると、たくさんの応接室があります。
こちらではオープンスペースでは会話しづらい内容や大人数での打ち合わせを行うことができます。


最上階の応接室
こちらはリコーテクノロジーセンターの最上階に用意された特別な応接室です。
最上階から眺める景色は圧巻です。ここならクリエイティブなミーティングもしやすいのだろうと感じます。


中庭スペース
こちらには中庭もありました。最上階なのに緑の植物を見ることができるという環境に不思議な感覚に陥りながらも、緑を眺めてとてもリラックスすることができます。

大型の応接スペース
こちらでは大人数でのクライアントミーティングはもちろん、グローバル含めた社内カンファレンスなども行われるとのことでした。

太陽光による自家発電と圧巻の眺望
最上階の窓ガラスにはリコーの環境施策として、1600枚ほど太陽光パネルを貼っているとのことでした。照明の電力の一部に使っているそうです。また、海老名には高いビルがリコーテクノロジーセンターを含めて数棟しかなく、とてもひらけた眺望を得ることができ、取材中にも関わらず、景色に見入ってしまいました。


研修スペース
最上階には研修スペースもあり、下記の画像のような研修室が複数設置されていました。こちらはこの拠点が竣工した際に複数拠点に散っていた研修室を集めたという役割も果たしました。新入社員に対する研修や部門ごとの個別の研修など用途は様々とのことでした。

コラボレーションスペース
各オフィスフロアにはコラボレーションスペースが併設されています。こちらでは従業員の方々はディスカッションをされたり、リフレッシュを目的として利用されるとのことでした。2フロアをぶち抜くという贅沢な設計ですので、とても開放感のある空間となっています。

イベントでも利用可能なスペース
部門ごとのイベントに利用できるフロアもあり、プロジェクターを用いて大きなスクリーンに映像を投影することも可能です。

リコーの製品の歴史を辿る
エントランスだけでなく、従業員が出入りする場所にもリコーの歴史を象徴する事務機器が配置されていました。働きながら自然と自分たちの企業が歩んできた歴史を感じられるのは素晴らしい発想ですよね。

プロジェクトルーム
こちらはコラボレーションエリア内に配置された未来に向けたとプロジェクトで利用されるスペースです。リコーでは未来を創る取り組みの一つとして、従業員による短期のプロジェクト(半年ほど)が発足されることがあるそうです。このスペースはそのメンバーが借り切って、何かを生み出すまで集中できる空間として利用することが出来ます。写真には残せませんが、取材当日もホワイトボードにたくさんの未来へのアイデアが描かれており、ワクワクさせていただきました。

サテコラ
コラボレーションエリアは「サテライトコラボレーションフロア」通称サテコラと呼ばれる一角もあり、こちらはコロナの影響で今は休業されていますが、昔はカフェが営業されており、軽食やコーヒーを注文して仲間たちと会話することができたそうです!

食堂エリア
リコーテクノロジーセンターの14階には大きな食堂エリアがあります。ここでは和食や定食などたくさんのテナントが入っており、毎日の食事を飽きずに楽しむことができるそうです。最近はコロナの影響もあり、行われていないそうですが、昔はここでマグロの解体ショーなどもあったようですよ!なお、食堂はこのフロアの他に3か所あるそうです。


騒音測定室
リコーテクノロジーセンターは開発機能を持っているため、研究開発部門が利用する様々な施設が併設されています。こちらは360度の音の変化が測定できる騒音測定室です。平置きだけでなく、地面に網が張ってあって空洞になっているスペースもあり、こちらに製品を置くことによって通常では不可能な角度からの音の変化を分析することが可能とのことです。


カスタマーエクスペリエンスセンター(RICOH Pro VC70000)
こちらはカスタマーエクスペリエンスセンターという、お客様がリコー製品を体感できる施設です。こちらに配置されたRICOH Pro VC70000(高速連続用紙インクジェット・プリンティング・システム)をご紹介いただきました。リコーの技術力を象徴する製品の一つであり、高色域、高生産性、低コストで大量の印刷を行うことが可能です。なんと、最大 120 m/ 分の高速で印刷することができるそうですよ!もちろん機器は高額ですが、競合製品に比べると安価とのことで、アジア圏を中心に広く利用されているとのことでした。

実験室
こちらでは多くのリコープリンターが配備され、色々なパターンの印刷を行うことで、どのような色彩や表現になるかという実験が行われているそうです。

分析センター
素材をナノレベルでみることができる材料分析センターもありましたがこちらは特に取材がNGということで、雰囲気のわかる画像を頂戴いたしました!


テニスコートと体育館
最後にご案内をいただいたのは、施設の敷地内に併設するテニスコートと体育館です。こちらは従業員が予約すれば、休日でも自由に利用可能とのことで、この日も従業員の方たちでにぎわっていました。
こちらのテニスコートはコロナ前は予約することも困難なくらい人気だったそうです!

また、体育館内にはジムもあり、こちらも予約することで利用が可能だそうです。体育館には全館空調が完備されており、夏でも涼しく運動を楽しむことができます。ジムも本格的な器具がそろっており、仕事終わりなどに気軽にトレーニングすることも可能です。


以上、リコーテクノロジーセンターの紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?
海老名を象徴する建物の一つとなるほどの規模感であり、まるで一つの街のような印象を受ける規模も設備も圧倒的に整備された空間でした。
「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という三愛精神を基に、グローバルトップクラスの技術力と販売力を持つことで名実ともに誰もが認めるグローバル企業として活躍を続けるリコー。従来のビジネスを強化することだけに留まらず、新規事業の開発にも積極的な挑戦を続けられています。
新卒/中途問わず、幅広く採用を実施中とのことですので、興味を持たれた方は、ぜひ下記から詳細情報にもアクセスしてみてください!
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