8月13日~28日までの16日間にわたって、世界最大のVRイベント『バーチャルマーケット2022 Summer』が開催されました。メタバース上の会場にJR西日本グループをはじめとする有名企業や一般サークルが多数出展し、世界中から来場者が訪れました。
本日は、『バーチャルマーケット』を知らなかったという方に向けて、その概要を今回開催されたイベントの様子を中心にご紹介させていただきます。
そもそも、バーチャルマーケットってどんなイベント?
『バーチャルマーケット(Vket)』は、メタバース上の会場でバーチャル商品(3Dモデル、VRChat用ツールなど)やリアル商品(洋服、飲食物など)の売買ができるイベントです。来場者はショッピングを楽しむほか、会場自体の観光、他の来場者とのコミュニケーションなどを楽しむことができます。
『バーチャル空間を発展させ、豊かにする』ことを目指す本イベントは、2018年8月に第1回目が開催され、2021年2月に開催された『バーチャルマーケット4』で「バーチャルリアリティーマーケットイベントにおけるブースの最多数」として、ギネス世界記録に認定されました。
そして、8回目の開催となる『バーチャルマーケット2022 Summer』のテーマは「原点」。多数の企業やサークルが出展し、非常に盛り上がったイベントとなりました。
記事の後半では、企業ワールドについてご紹介します。
バーチャルならではの体験!現実世界の都市をモチーフにした「パラリアルワールド」
今回のバーチャルマーケットで、企業の出展会場となるのは、現実世界の大阪とニューヨークをモチーフにした『パラリアル大阪』と、『パラリアルニューヨーク』。‘‘パラリアル‘‘とは、「並行世界(パラレルワールド)」と「現実(リアル)」が組み合わさった造語なのだそう。
たとえばパラリアル大阪では、かに道楽や有名なグリコの看板、くいだおれ人形などの現実世界の風景とバーチャルな表現が組み合わさった不思議な空間を観光しながら企業ブースを楽しむことができます。
また、パラリアルニューヨークについてはVketスタッフの「育良啓一郎」さん、Vtuberの「草羽エル」さん、「巻乃もなか」さんがリポートしています。
バーチャル空間ならでは、魅力的な体験型プロモーションも。
今回も多数の企業が出展していましたが、その中でもバーチャルならではの広報・PR活動も目立ちました。
たとえば、「JR西日本グループ」はメタバース上にバーチャル大阪駅を設置し、現実世界のように改札を通って関空特急はるか(281系)に乗車してワールドを移動したり、大阪駅の大屋根で滑り台を楽しんだりといった来場者の印象に残るユニークな体験を提供しました。
VR機器、ハイスペックPCを持っていなくてもメタバースを体感できる「Vket Cloud」用ワールドも。
今回のVketでは、「Vket Cloud」で制作されており、Webブラウザが使用できるPCやスマートフォンから参加できるワールドが7個ありました。
(※Vket Cloudは、株式会社HIKKYが誰でも自由にメタバース空間を制作できることを目標に開発を進めているメタバース開発エンジンです。)
筆者もiPhone SE(第二世代)を使って体験してみました。専用アプリは不要で、公式サイトのリンクをタップするだけで会場に入ることができます。デフォルトアバターの「Vket1号ちゃん」に身を包み、来場者の方とエモート機能などでコミュニケーションを取ったり、ワールド観光を楽しんだりとしっかりメタバース体験をすることができました。
高価な機器などを準備しなくても、簡単に参加できる点が非常に魅力的です。
ボリュームたっぷりのバーチャルマーケット!
ボリュームがありすぎて本記事では紹介できませんでしたが、今回のバーチャルマーケットでは会場で鬼ごっこをするイベントが開かれていたり、「バーチャル大丸・松坂屋」で実際に飲食可能な商品を購入したりなど魅力的なイベント・ブースなどがたくさんありました!
ぜひ次回のバーチャルマーケットに参加して、ご自身で体験してみてはいかがでしょうか。
イベント概要
『バーチャルマーケット2022 Summer』 開催期間:2022年8月13日(土)~2022年8月28日(日) 入場料:無料 対応機種:スマートフォン、PC、ヘッドマウントディスプレイ 主催:株式会社HIKKY 公式サイト:https://summer2022.vket.com/ Twitter:https://twitter.com/Virtual_Market_ YouTube:https://www.youtube.com/c/vketchannel Instagram:https://www.instagram.com/vket_official/