2021年3月7日、個人VTuberが登録できる事務所「ミナボックス」が解散を発表しました。約3ヶ月の活動でした。
解散の発表
2021年6月7日にミナボックス公式Twitterにてミナボックスプロダクションを解散する発表がされました。解散の原因としては、他とは違う運営形態から起こる権利者の問題です。
公式Twitterでの発表は以下の通りです。
今回ミナボックスは解散する運びとなりましたが所属していた多くのVTuberからはミナボックスへ繋がりを提供してくれたことやその応援してくれる姿勢に感謝がたくさん述べられていました。
活動中のミナボックスについてやその運営形態などを知りたい方はこれより紹介していきます。
「ミナボックス」
ミナボックスとは?
ミナボックスとは正式名「ミナボックスプロダクション」という、VTuber、VLiver、そしてオリジナルのアバターを用いて活動をする全てのキャラクター(以下ライバー)を応援する組織です。

2020年の年末から1期生の募集を行っており、2021年3月7日(ミナボックスの日として)に総勢67人をメンバーとして迎え活動していくことを発表しました。
「ミナボックス」の一番の特徴はその運営体制にありました。
運営スタッフは事務所に登録したVTuberに対しあくまで”ボランティア”として動きます。
VTuberを雇用関係に当てはめてしまうことで活動に大きな制約を与えてしまい、本来のVTuberの良さを失ってしまうと考えたからでしょう。
ミナボックスは活動開始時は法人格を持たず、運営スタッフは個人の事業またはボランティアで活動します。 これは運営および所属ライバーともに法人化・法人所属化することで得られるメリットよりも、配信や活動に関する制約の方が大きく増えてしまうためです。
一方で、いつでも法人化できる準備は進めており、ミナボックスの活動の規模感に合わせて最適な組織形態を取ることをお約束します。
ミナボックス公式
「ミナボックス」の強い信念を運営の姿勢から感じてていたので今回の解散発表は残念です。
活動内容
活動内容としては、配信予定の告知協力や、大型企画のサポート、プレスリリースの配信や、契約にまつわる事務作業など、法人所属のライバーに比べハンデとなる部分を支援するという形でした。
・配信スケジュールを一覧できる「ミナナビ」
・質問に回答して自分好みのライバーを探せる「ミナボックス縁カウント」
・ライバー同士の大型コラボやゲーム全員参加イベント
・事務所内ライバーや他グループ同士でのコラボ
VTuber業界
Vtuberの存在はかなり世間での注目が高くなってきています。メディアアーティストやニュース番組の出演など様々な分野で有名な落合陽一さんが「なりたい職業ランキング」の1位はVTuberになるだろうと話しています。
その中でも人気が急激に高まっているのがバーチャル配信者グループ「にじさんじ」です。

「にじさんじ」は多種多様なインフルエンサーが所属するVTuber/バーチャルライバープロジェクトであり、各種イベントやグッズ・デジタルコンテンツの販売、楽曲制作などを通じて次世代のエンタメを加速させていくことを目的としています。現在、約100名の所属ライバーが個性を存分に活かし、YouTube等の動画配信プラットフォームにて活動しています。
ミナボックス所属のVTuberが個人による自由度の高さという強みでこれから活躍していくかもしれません。これからのVTuberの動向がかなり気になります。
(参考)
・PANORA