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【世界初!!】VR市民によるNPO法人を現役学生によって設立

VRChatをはじめとしたバーチャル世界における消費者の権利やその中で生まれ、育つ文化の多様性を守るために、設立当時高校生であった理事長を中心とし2021年3月29日にNPO法人「バーチャルライツ」が設立された。

「バーチャルライツ」とは?

NPO法人バーチャルライツはVRユーザーの団体です。活動の理念として、VR技術やその関連技術を利用する人々と未来のため、多様な価値観の尊重、ならびに表現・活動の自由をはじめとした市民の安全・権利・利益を保護することでVR文化の幸福で総合的な発展を目指すとしています。本団体の活動はVRCを中心としていますが、VRCだけに留まらずあくまでバーチャル世界における権利の保全を目的としています。

「バーチャルライツ」の驚くべきところは理事長SUKANEKIさんが学生であるということです。NPO法人として設立された時は高校生という若さでした。彼は理事長の言葉としてバーチャルライツの公式サイトでこう述べています。

VRはその体験をするまでのハードルの高さから、独特の文化が築かれてきました。しかし、近年ヘッドマウントディスプレイを含むVR技術の進歩によって多くの人がVRに触れる機会が増えつつあります。そのような環境の中でVR空間において匿名でいる権利がプラットフォーマー側から軽視されているのではないかという問題意識や、VR独自の文化を継承し、VRユーザーへのサポートを営利によらず拡充させていく必要を感じたことからNPO法人の設立を決定いたしました。NPO法人として設立するに至ったのは、これまでユーザーや任意団体として行われてきた活動だけでなく、関連団体との連携を深めていくことによってVRユーザー全体の利益を生み出していく必要があること等の観点から、社会的にも認められた公益的な組織にしていくことが最良の策であると考えたからです。これにより組織を発展、確立するこができ、将来的にバーチャルリアリティ文化を中心としたインターネット上での自由な表現活動の発展に広く貢献できると考えています。文化の発展という目的の遂行において、当法人の活動が営利目的ではなく、多くの市民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から、特定非営利活動法人として活動をするのが最適であると考えました次第です。今後とも会員、賛同者、VR市民の方々のご理解ご協力のもと、様々な活動を行っていく予定です。

理事長 SYKANEKIさん

バーチャルライツについてさらに知りたい方はこちらの公式ページをご覧ください。
NPO法人バーチャルライツ

VRChatなどのバーチャル空間での文化

VRChatとは

VRChat(以下VRC)とはソーシャルVRプラットフォームです。簡単に言ってしまえばバーチャル上のコミュニティ空間、VRによるSNSです。

VRChatではボードゲームやスポーツ、勉強会、風俗などその幅はかなり広く商業的なものから同人、文化的なものまであり今も新しく文化が作られています。また、VRCは自分たちでそのバーチャル空間で使われる様々なものを作れるため技術力を持っている人がたくさんおり、企業がやっているプロジェクトに匹敵、またそれ以上の開発力を持つVRCユーザーもいます。

新型コロナウイルスの影響でVRCのユーザーは急増したとも言います。コロナウイルスの拡大という環境やユーザーが増えたという要因などからVRCでイベントをやろうという動きも見られます。
バーチャル展示会の「クロスマーケット」などもその一つです。

VRCにおける文化

VRCがここまで支持される理由はやはりその自由度が上げられるでしょう。物理制約がないため外国人と気軽に接することができるんど日常では絶対に出会わないような人と触れ合えることができます。自身のアバターも自分であれこれデザインできるので自分の好きなものにすることができます。見た目の性別はもちろん、獣のような耳(ケモ耳)が生えていたり、体の一部だけ大きかったりなどまさにバーチャル(仮想的)空間です。

多様性を求める今の社会においてVRCはまさに理想的とも言える空間かもしれません。ただ、その一方でその自由度の高さゆえに少々下品な行為も見受けられます。ユーザーを年々急激に伸ばしているVRCですがそこで生まれた健全、不健全な文化を我々はどう扱っていったら良いのでしょうか?

VRCの文化についての筆者の考え

筆者のはリアル空間でもそれぞれの文化の規模や大小にかかわらず健全、不健全なものは存在するため、バーチャル空間での文化だからと目くじらを立てるのは間違っていると考えています。

バーチャル空間の良さとは、私たちが普段のリアル空間でできないことを可能にしてくれるということに尽きると思っています。会えないはずの彼と将棋を指したり、リアル空間であれば免許がないと運転できない飛行機を操縦してみたり、重力に逆らって歩いてみたりと願望を叶えてくれる場所でもあるかもしれません。

不健全、悪質な行為がされるバーチャル空間を受けて必要と思うものはそういった文化への完全制限ではなく、ユーザーのモラル向上のための運動や被害にあった方が逃げられる場所を確保することだと思います。

また、アバターをはじめとする見た目の問題として異性や人間ではない生き物をアバターとすることが一つあるのですが、それに関しては時間が解決すると思っています。多くの方がバーチャル空間で自身のアバターを使うようなことになれば「馴れ」が生じ自然と問題はなくなるでしょう。歴史を辿れば、人間は見た目による差別を廃しようという方向に向かっています。その道の先にVRCもあるのでしょう。また現にxR分野に携わり今切り開いている先端の方々のアバターは自由度が高く、分類できません。いずれ、このような環境が普通となる日が来ると思っています。

※下の画像は2020年12月に開催された「XR会議」のものですが、clusterで行われたセッションで三人中二人が動物(モグラと鳥)とバーチャル空間ならではの光景が見られました。

バーチャルライツへの期待

本記事で取り上げた「バーチャルライツ」は以上の点を踏まえて考えてみると、決してVRCの文化を守るために制限をかけてほしくない!という姿勢ではないところが素晴らしいところであると思っています。その自由度の高さを理解しており、全VRCユーザーに対して”安全・権利・利益を保護する”としています。VRCという巨大な規模のコミュニティであってもそのように広い視野で見つめて行動に移そうとしていることは賞賛されるべきことです。

現在、VRCを使用している人は地球の全人口の中では少ない割合であると思いますが将来的にそのようなバーチャル空間の利用が活発になった時バーチャルライツがこれから活動して体系化していくことが基盤となって私たちユーザーが幸せに利用することになるかもしれません。今後のバーチャルライツの取り組みに注目です。

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