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【医療関係者必見!】医療分野から見るXR技術と最新の動向とは

医療分野と親和性が高いとされているXR技術ですが、現時点ではどのようなことができるのか。XRを中心とした先端技術は実際に現場で使われているのか。また、これからの医療の発展にどう繋がるのかをマーケットや最新事例にも触れながらまとめさせていただきました。

医療×XRの業界動向

VRやARと聞くとゲームやエンターテイメントをイメージする人が多いと思いますが、実は医療分野においてもそれらのXR技術は活用されており、またこれからの医療を発展させられるのではないか?という期待もされています。特にアメリカやイギリスでは多くのXR技術が開発・導入が先進的に進められています。

市場規模

結論からお伝えすると、医療で用いられるAR/VR技術の市場は今後さらに拡大を続けていくでしょう。AIとの組み合わせや親和性の高い5Gとの融合で加速度的に技術も進化することが予想されます。
コンサルティング会社シード・プランニングは今後の医療用AR/VR市場規模の推移予測は下記のように発表しています。

シードプランニングより引用:https://www.seedplanning.co.jp/press/2017/2017073101.html

2021年現在の市場規模予想が約153億円、そのわずか5年後には約342億円までも拡大すると予想されています。また、その内訳を見ると「医学教育」が多くの割合を示していますが、伸びしろで捉えれば「治療」での利用が群を抜いています。「医学教育」のようなトレーニングに関しては現在のVR技術で実装可能であり、「治療」についてはこれからのテクノロジーの進歩を複合して考えた時に5Gと連携することで高速・大容量、低遅延を生かした遠隔治療のような「治療」が根付いていくと予測されているからです。

アメリカの動向

アメリカではスタートアップ企業だけでなく多数大手医療機器メーカーもXR事業に参加しており、議場に活況な領域となっています。
2019年にアメリカで行われた世界最大級医療カンファレンス「HIMSS 19」では、AR/VR技術を用いた医療技術をフィリップスヘルスケアやGEヘルスケアなど大手企業も含め、多数の企業が発表しています。

イギリスの動向

イギリスでは、2019年にスタートアップ企業Oxford Medical Simulation社により、糖尿病患者の緊急処置をテーマとしたVRトレーニングが2つの病院で試験的に導入されるなど、医療分野へのXR利用の実務利用が始まっています。
また、NHS(国民保健サービス。イギリスの国営医療サービス事業)は「2040年までに医療スタッフの働き方に影響を与える技術」としてAR/VRを6番目に挙げていることからもイギリスのXR技術に対する前向きな姿勢が分かります。

医療で活用されるXR技術の事例

実際にどのような形でXR技術は医療現場で使われているのでしょうか。

医療教育

医療教育でXR技術を用いる良いポイントは「誰も亡くならない状況でリアルな臨床体験ができること」です。それゆえに医療を受ける側もより安心して受けることができます。

医療現場では難しい手術を新人の医師に任せるのは難しいですが、新人医師の実技教育は難しいです。患者の救命と新人医師の教育の双方を成し遂げるのはというのはトレードオフの関係にありました。しかし、XR技術があればバーチャル上で何度でもシミュレーションで経験を積むことができるため、何度も実技経験をすることと同等の体験が出来、それだけ手術の救命率が上がると考えられています。

Photo by NeONBRAND on Unsplash

また、機器があれば一度に何人もの人が教育を受けられることも良いポイントです。
教室に限られた人数が物理的に集まって、教育を受けるという従来の講義形式だと教室に入れる人数や距離など様々な制約がありますが、VR教育であれば受講する場所に制約はなく、教室授業よりもリアリティのある講義体験をすることができるため、効率的かつ効果的に学習し、医療の発展に大きく寄与することでしょう。

以下の記事は新型コロナウイルスを受けてのVR教育の実例です。

リハビリテーション

リハビリの目的はなんらかの事情をもって障害をもった方が可能な限りもとの社会生活をとりもどすことを目指します。そのため、肉体的な障害だけでなく心理的障害の回復もリハビリの大切な要素です。リハビリを行う者はセラピストと一緒に訓練を行いますが、その過程でXR技術が大きく役立つのです。
VR技術を用いることで心理的に安らぎや安息を得たり、現実空間を模したコンテンツを制作することで患者に合わせたレベルで現実世界さながらの仮想空間で体験することで、自信を取り戻すことにもつながり心理的な回復につなげることができます。

下の動画はより手軽に楽しく日常生活を取り戻すためのRehaVRによるものです。体力・筋力の維持を楽しく獲得できるツールキットとなっています。

リハビリVR RehaVR Howto動画「使い方」篇【silvereye】

一方、肉体的なリハビリが必要な方は実際に体を動かさなくてはいけません。
その中には患者にとって大きな痛みを伴うものがありますが、その痛みを和らげることにもVR空間が役に立つことがあります。

下の記事は腕や脚をなくした方が発症する「幻肢痛」のリハビリについてのものです。
ここでは、VRだからこそ出来る工夫で痛みの改善を果たしています。ぜひ、ご覧ください。

手術サポート

実際に臨床の場でもXR技術は使われています。
外科手術では、実際に人体を切り開いて適する処置を施していきますが、人体には限界があるため手術時間の制限などがあります。そのような状況下においてはあらかじめ、CT画像などの情報を3Dデータで共有しておき手順などを理解し合うことで速いスピードで正確に施術することが大変重要な要素となります。

下の動画は東京テレビ「カンブリア宮殿」で放送されたVRテクノロジーによる医療革命という内容です。この動画に登場する医師はHoloLends2というMRデバイスを使用しています。

4/23OA 手術が劇的に早く正確に! VRが起こす医療革命【2分で見るカンブリア宮殿】
テレビ東京「カンブリア宮殿」
遠隔医療

新型コロナウイルスにより注目度が増したものが「遠隔医療」です。
物理的な接触が難しくなり、病院に通うことすらハードルが上がってしまいました。
また、新型コロナウイルスの影響がなかったとしても、郊外では家から病院への距離が遠いケースが多く、通うでだけも一苦労ですが、そんな課題をXR技術は解決してくれます。

具体的にはモーションスキャナとVRデバイスなどを用いて担当医とオンラインで会うことができたり、AR機能を使って医師から決められていることを確認したりと幅広く遠隔医療をカバーすることができます。

下記の記事では、セラピストと直接会ってリハビリをすることが難しい状況下においてはオンライン映像だけでは伝えづらい点も多々あります。VR技術を活用することでジェスチャーモーションが可能になり安心感を与えながらリハビリなどに取り組むことができたという実証結果を詳しく記載しています。

こちらの記事ではXR技術による遠隔医療が新しいオンライン診療になりうることを実験結果とともに示してくれています。
MEDIUS

(参考)
MEDICAL DX
QEE

バチャナビライター。誰が読んでも分かりやすく、だからこそ興味が湧くようなXRの情報を伝えます。
慶應義塾SFCに在学。アニメ・漫画が大好き。

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