メディアブランド運営や広告を運営をしているVerizon Mediaがライブスポーツとギャンブルを組み合わせたVR体験の実験に取り組んでいると発表しました。それは一体どのような仕組み、技術なのか紹介します。
VRスポーツ観戦×ギャンブルの仕組み
Veraizon Media は国際的スポーツベッティング運営会社であるEntainと提携し、VRでのスポーツとギャンブルの融合体験の共同研究を行っています。両社によると、この「VRスポーツ観戦×ギャンブル」という新しい概念の実証がなされれば、ユーザーはEntainのプラットフォーム上でスポーツイベントに参加、データ確認、フレンドとのコミュニケーション、賭けを行うことができるようになります。
今回、Verizon MediaのYahoo SportsとEntainとが連携したことでスポーツファンはYahoo SportsからEnatinのプラットフォーム「BetMGM」でシームレスな賭けをノンストレスで楽しむことができます。
各企業からの声明
EnatinのCEOであるShay Segev氏は声明の中で、
未来で勝つためには、5年後、10年後の消費者がどこにいるのかを理解し、他のグローバル企業と協力して投資を行う必要がある。
訳:fierceivideo.com
私たちは消費者が友人と一緒に試合を観戦し、実際には別の場所にいるかもしれない人たちが、VRのヘッドセットを使うことで一緒に観戦し、交流し、体験を共有したりできる。もしかしたら、ハーフタイムには自分たちで競争したり、選手とピッチに立っているような感覚を体験できるといったところまで想定している。
また、Veraizon MediaのCEOであるGuru Gowrappan氏は以下のように述べています。
今回の新たな提携は両社の合作を一段新たなレベルへと引き上げ、スポーツギャンブル、コンテンツ、エンターテイメントへの分野で新たな機会をかなり押し広げることができる。
訳:fierceivideo.com
私たちは共にスポーツとゲームファンのための次世代コンテンツを開発していきます。ロサンゼルス、ロンドンにある世界初の5G対応製作スタジオやクリエイティブテクノロジーチーム、そしてXRコンテンツを作成しデジタルチャネルに大規模な配信をも可能にするVerizon Mediaの没入型のプラットフォームによりEntainのような会社は新しい没入型のインタラクティブな体験を顧客に提供することができる。
更なる展望
EntainはVerizon Mediaとの協力でこれから5G、VR、ARをベースとした没入型コンテンツのコンセプトをさらに追及していくとのことです。両者の目標はShay Segev氏が話した、スタジアムの中にいるような、プレーに参加するような、スポーツファンにとって現実的な体験を実現することだと言います。
ギャンブルはゲームとの親和性、また、XR技術はゲームとの親和性があるため、ゲームでのXRギャンブルは既にいくつか存在します。しかし、まだまだ一般の層への広がりを考えるとまだ課題が残っています。スポーツ観戦は非常に多くの層に受け入れられるコンテンツであり、今回の提携発表でこれからの私たちのスポーツ観戦のスタイルそのものが変わっていくかもしれません。
(参考)
fierceivideo.com