Facebookが開発したInstagram上で利用するARフィルターをプログラミングなしで作ることができる技術「SparkAR」をご存じでしょうか。
今回はSparkARのスキルを身に着けた際に手に入る市場価値を実際に企業がプロモーションに使用している案件事例なども交えながら紹介をしていきたいと思います。
消費者ブランドにおけるAR技術のニーズとSparkAR
2020年に3,000人以上の消費者に向けて実施されたアクセンチュアの調査レポート「Try it. Trust it. Buy it.」によると、主要な消費者向けブランドの64%が拡張現実、仮想現実、3Dコンテンツや360度動画への投資を始めているとのことです。
また、調査対象の消費者の約半分(47%)がAR技術やVR技術を活用して自分好みのサービスを受けることができるのであれば、ブランドとのつながりをより強固に感じられるし、追加で料金を支払っても良いと回答したとのことです。
SparkARではブランドのイメージや発信したい情報(商品やキャンペーンなど)をInstagramフィルターとして作成/発信することができます。
消費者に情報が届き、拡散されるだけでなく自然にブランドと消費者のつながりを強めてくれるという観点でも非常に活用の可能性が高い技術だといえるでしょう。
SparkARを活かすことの優位性
SparkAR の技術は、身に着けることで仕事や情報発信の仕方として広がる可能性が高いです。
実際にSparkARは欧米ではアメリカ、アジアでは韓国やシンガポールなどを中心に広がりを見せており、SparkAR Creatorと呼ばれるような方も増えています。(韓国は女性の比率が高いそうです)
具体的には下記のような活かし方が想定されるかと思います。
・デザイナーが新しい武器としてクライアントへ提案できる
・SNSマーケターが新しいSNSマーケティングの手法として活用することができる
・モデルをしている方がInstagram上でオリジナリティある発信ツールとして活用する
・SparkARの専門家として企業案件を受ける
・一般人が趣味の領域で作成したフィルターがバズることにより、新しい可能性が広がる
などなど、その人のアイデア次第でたくさんの活用の道があります。
また、正直現時点では日本でメジャーとは言えない技術だからこそ、これから学習を始めることで日本の第一人者として認定される可能性も高いといえるでしょう。
Instagramのフィルターはユーザーの立場として意識せずに使っているケースが多いですし、TikTokやSNOWなどのアプリでもフィルターは当たり前のように使われていますので、ユーザーからのフィルター認知度は技術の認知度と比較してかなり高いです。そのような背景も踏まえ、ふとしたきっかけでそれらを作っている技術であるSparkARも一気に認知度が高まる可能性があるのではないでしょうか。
SparkARを利用した案件事例
SparkARはすでに多くの消費者向けブランドを中心に活用の幅が広がっています。
実際にSparkARクリエイターとしてブランドの案件を受けられたり、自分が作ったInstagramフィルターが公式アカウントに認められたり、拡散されたり、有名なモデルが使用してくれたりと様々なところでの拡散効果もあります。
案件を受託して開発するのも良いですし、PRツールや自身のブランディングとして使用するも良いですので幅広い可能性があるといえるでしょう。
Starbucks スターバックス
こちらの事例はスターバックスが活用しているフィルターで自分たちのコーヒーカップをInstagramで撮影することでクリスマスの雰囲気を作りだすフィルターです。
https://www.instagram.com/starbuckscanada/
CocaCola コカ・コーラ
コカ・コーラが出しているARフィルターです。こちらはコーラのボトルをフィルターとして表現し、顔にかかるフェイスフィルターが色々と変化するのが非常に面白いフィルターになっています。
https://www.instagram.com/cocacolapolska/
DisneyPlus ディズニープラス
自撮り形式で自分の頭上にディズニーキャラクターがルーレット形式で表示されるフィルターです。
「かっこよく」「美しく」見せるのではなく「楽しさ」というエンタテイメント性を出しているのが印象的です。https://www.instagram.com/disneyplus/
Louis Vuitton ルイヴィトン
マスクにルイヴィトンのロゴを付け足したシンプルなフィルターです。シンプルですが、色味もルイヴィトンらしい綺麗なグリーンになっており、高級感が感じられます。シンプルだからこその使いやすさがありますね。
https://www.instagram.com/louisvuitton/
BURBERRY バーバリー
BURBERRYがPRに用いたSparkARで作成されたインスタフィルター、3DCGで作成された立方体のアート作品を外側のカメラで写した場所に表示される仕組みです。
https://www.instagram.com/burberry/
いかがでしたでしょうか。
今後、成長の可能性が高い技術SparkARについてご紹介いたしました。
日本ではこれから広がるであろう技術とはなりますが、徐々に日本語での勉強もしやすくなってきました。もし興味を持たれた方はぜひ一度Instagramフィルターを使ってみてください。
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