【アクセンチュア調査】XR(VR/AR)技術がオンラインショッピングを進化させるカギに

アクセンチュアの最新調査によると、 現在、デジタルコマースの波を受けて、 VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの没入型技術(XR)や三次元(3D)コンテンツを用いることで消費者からの信頼が高まり、オンラインショッピングの売り上げを押し上げる重要な要素のひとつとなることが明らかになったとのことでした。

アクセンチュア インタラクティブが行った調査レポートについて

アクセンチュアが日本を含む、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の3,000人以上の消費者を対象に行った調査レポート「Try it. Trust it. Buy it.( https://www.accenture.com/jp-ja/insights/interactive/immersive-technologies )」によると、47%の消費者が、XR(VR/AR)技術を活用した没入型技術によって製品とのつながりをより感じ取ることができると回答したとのことです。
新型コロナウィルス感染拡大によって消費者の行動が大きく変化し、オンラインショッピングでの没入型技術への期待が高まっていることが今回の調査で分かりました。

消費者は今までとは違ったオンラインショッピング体験を求めており、約半分(47%)は没入型技術を使って、カスタマイズなど自分好みのサービスを受けられるのであれば、追加料金を支払うとも回答しています。

また、消費者は将来のオンラインショッピング体験にはXR(VR/AR)などの没入型技術が必須だと考えており、61%の消費者(日本は42%)は、没入型技術を活用するブランドから購入したいと答えたとのことです。

消費者向けブランドの動向と具体的な活用事例

アクセンチュアによると、主要な消費者向けブランドの64%が拡張現実、仮想現実、3Dコンテンツや360度動画への投資を始めているとのことです。実際に消費者向けブランドがXR(VR/AR)技術を活用している具体的な事例を紹介します。

タグ・ホイヤー 160周年バーチャルフェスティバル

スイスの高級時計ブランド タグ・ホイヤーは、ブランド160周年を記念し、初の取り組みとして実施された完全オンラインイベント「タグ・ホイヤー 160周年 バーチャルフェスティバル~FOREVER CHASING TOMORROW~」にてVR技術を活用したコンテンツを複数展開しました。

タグ・ホイヤー バーチャルフェスティバルの詳細はこちら

資生堂ARフィルター「TeleBeauty」

コロナ禍によるオンライン上のface to faceコミュニケーションの機会拡大と、通信環境の改善やオープンリソースが活用できる環境を踏まえ、新しいメイクの在り方を提案していくことを目的に開始した取り組みで、素顔でもメイクをしているように見える、効果をつけることができるARフィルターです。
また、ARフィルターで試して気に入った商品は、資生堂のECサイトでも購入することができます。

資生堂TeleBeautyの詳細はこちら

「IKEA原宿」バーチャルヒューマン「imma」を起用したイベント

こちらは「IKEA原宿」新規開業を記念したキャンペーンの一貫で、IKEA原宿のショップウィンドウにインスタレーションとして設置されるimmaのリビングルームでは、実際の家具を使った物理世界とLEDスクリーンを使ったデジタル世界を融合させた表現で消費者を楽しませました。
また、3日間、SNS上ではimmaの生活をリアルタイムで更新していき、IKEA原宿のスクリーンではimmaの生活風景が常に流され、新しい生活様式に対応した家の在り方を発信し続けました。

IKEA原宿 immaとのコラボ詳細はこちら

このようにVR/AR/3DCG(バーチャルヒューマン)を活用している事例を一部取り上げてご紹介しましたが更に多くの取り組みが実施されており、消費者の体験を変化させ始めています。

その他の調査結果

・消費者の48%は、XR(VR/AR)などの没入型技術を活用しているブランドと、そうではないブランドに比較した際に、利用しているブランドを鮮明に記憶しています(日本は40%)

●消費者の47%は、自分が必要としているレコメンドが受けられるのであれば、XR(VR/AR)などの没入型技術を使った製品の方を選ぶと回答しています(日本は34%)

(参考)
アクセンチュア プレスリリース

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