VR/AR/MR領域に対するプロダクトの企画・開発を手掛ける株式会社Synamonは、 三井住友海上キャピタル株式会社、 株式会社ロゼッタ、グローバルブレインが運営する「KDDI Open Innovation Fund 3号」 「31VENTURES Global Innovation Fund 1号」を引受先に第三者割当増資を実施し、プレシリーズBラウンドとして約2億5,000万円の資金調達を行いました。
また本ラウンドの資金調達は継続し、 年内での最終クローズを予定しています。
資金調達の背景
株式会社Synamonは2016年の創業から今までVRを始めとするXR技術の社会実装やVRが当たり前に使われている社会を目指し事業展開を行ってきました。
2020年8月から5期目を迎え、昨今のニューノーマルやDX化を推進する社会情勢も背景に、最新テクノロジーの活用に興味を持たれるお客様が急増しているとのことです。
Synamonとしても顧客からの様々なニーズに応えるため、自社に留まるプロダクト開発だけでなく、パートナー企業とも二人三脚となることでオープンな協力関係を構築し、新たなイノベーションの創出を目指しています。
今回調達した資金は多様なニーズに対応するための技術開発、要件定義や提案内容のレベル向上、組織体制の強化を目的とした採用推進と、関連技術の多様化・高度化に対応するための研究開発及び先端技術を活用しての価値創出の推進という観点に対して充当し、事業推進を加速させる方針です。
出資事業者について
KDDI Open Innovation Fund3号
登記上の名称:KDDI新規事業育成3号投資事業有限責任組合
無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
運用総額:200億円
主な投資先:SHOWROOM株式会社、Repro株式会社、ハコスコ そのほか投資先一覧
KDDI株式会社が設立
※無限責任組合員は、組合の債務について出資額にだけでなく、弁済についても義務を負う。
31VENTURES Global Innovation Fund 1号
名称:31VENTURES Global Innovation Fund 1号
無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
運用総額:50億円
主な投資先:クラスター株式会社、コグニティ株式会社、株式会社アラヤ そのほか投資先一覧
三井不動産株式会社が設立
三井住友海上キャピタル株式会社
名称:三井住友海上キャピタル株式会社
主な投資先:アンター株式会社、LEBO ROBOTICS株式会社、株式会社VAAK そのほか投資先一覧
運用総額:85億円(2017年度末データ)
三井住友海上火災保険株式会社100%出資会社
株式会社ロゼッタ
名称:株式会社ロゼッタ
事業内容:超高精度AI自動翻訳の開発・運営/VR関連技術開発
資本金:783,511,590円
社員数:261名
主な実績:国境/言語/文書フリーのVRオフィスを独自に開発するためp2pとの合弁会社MATRIXの設立
AI 自動翻訳ツール「T400」の開発
株式会社ロゼッタとは資金調達のみにとどまらず、グローバル・ユビキタスなオフィス、海外旅行、ビジネスイベントのためのVRシステム開発を目的とした資本業務提携も実施したとのことです。
株式会社ロゼッタとの資本業務提携の狙い
ロゼッタはCtoCバーチャル海外旅行サービス『Travel DX』(特許出願中)のリリースを準備しており、VR上で気軽でリアルな海外旅行を楽しむ新しい世界を実現しようとしています。
そのためのVRシステムに「NEUTRANS BIZ」を中心としたSynamonのVR技術を応用することができると考えているようです。
また、BtoB分野におけるバーチャル企業展示会等のビジネスイベント・サービスを目的とする『Event DX』においてもSynamonのVR技術が適用できる可能性を想定しており、新たな可能性を探り続ける方針です。
新型コロナウィルスの影響により、人々の生活様式が大きく、そして迅速に変化している昨今XR業界に動きは非常に活況になっています。
今後も更なる攻めの動きが広がることにより、XR業界はさらに盛り上がることが予想できます。
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