「PROJECT ARIA」とはFacebookがAR技術を活用し、人々の生活に変革をもたらそうとしている研究プロジェクトのことです。米国時間9月16日に実施された「Facebook Connect」でその詳細を発表し、世界を驚かせました。実現するのはまだ先になるかもしれませんが、実現すると今の生活を変える可能性が大いにあります。
AR(Augmented Reality/拡張現実)とは
ARは、「Augmented Reality」は略称で
実際の人、景色、地形、感覚などに、コンピュータを使ってさらに情報を加える技術のことです。
スマートフォンのカメラ越しに見える、自分自身や部屋といった現実世界に、
特殊効果やキャラクターといった、コンピュータで作られた仮想データを重ねることで、現実世界と仮想世界を融合させるような体験を主な目的としています。
有名な実用例としては、「Pokemon Go」や「Snow」のアプリをイメージしてください。
「PROJECT ARIA」とは
PROJECT ARIAとはFacebookがAR技術を世の中に広く普及させ、人々の生活を変革しようとしている取り組みのひとつです。
例えば、自分が部屋で鍵をなくしたりしたとしてもどこに鍵があるのかがわかるように表示されたり、カフェや店に近づいたらその情報が見られたり、道案内のナビゲーションも自身の視界に直接看板や道順を表示してくれるといった形で従来はゲームの中だけで実現されるような近未来的な体験をすることができます。



「PROJECT ARIA」の具体的な進捗
現段階では研究開発段階ですので残念ながら、私たちが購入できる製品の発表はありませんでしたが、
Facebookはエシロールルックスオティカ社(レイバンやオークレーなどの眼鏡を展開する有名企業)と連携し、開発を進めていくことを明らかにしました。
また、マーク・ザッカーバーグ氏は「現段階ではARというよりはスマートグラスに近しい」としながらも「来年の製品リリースを目指す」とも発表しました。

今後、上記で発表した試作機を今月中をめどに社内の開発メンバーやそれにかかわる方たちが中心となって100人規模の試験利用をスタートするそうです。
「PROJECT ARIA」はサービスや世界観の性質上、様々な個人データを収集することが技術の進化の一番のポイントとなってます。個人情報やプライベートにかかわるようなセンシティブな情報に関しては出来るだけ収集しないように気を付けながら試験を進めるとのことですので、世の中への普及に向けて様々な課題をクリアしていってほしいと思います。