Facebookが働き方を改革するVRコンテンツとして提供する「Infinite Office」というサービス紹介の動画に大きな衝撃を受けましたので、そちらの紹介とVR技術で改革される働き方についてまとめさせていただきます。
動画は1分半ほどの短いものにはなりますが、すぐ先の未来で実現される世界として非常にインパクトあるものになっていると思います。
まずは動画をご覧ください。
VR技術を活用した働き方「Infinite Office」とは
「Infinite Office」はFacebookが発表した仮想オフィス環境です。
VR画面内に配置やサイズなどをカスタマイズできる複数の仮想画面があり、そこで自由に作業ができます。また、作業を行う際には仮想キーボードではなく、物理キーボードと連携しVR空間に組み込めるようにしているとのことで快適な操作性を担保しています。
VRゴーグルをセットしたときに見えるのはVR空間だけでなく現実世界の様子もVRゴーグルに着けられたカメラを通じて見ることができるため周囲の状況も把握しながらより効率的に作業を進められそうです。
操作性としてもVRに慣れているという方というよりも万人向けを意識しているようですので、大きな広がりが期待できます。
「Infinite Office」の活用イメージ
動画ではFacebookが2020年10月13日に販売予定の「Oculus Quest2」を身に着けた女性がVRゴーグルを持ち歩き、リビング、作業部屋、自室と自由に場所を変えながら場所にとらわれず自由に仕事をしている様子が表現されています。
VRゴーグル上で映し出された画面上ではメールの返信をしたり、デザインに手を加えたりという作業をマウスとPCに向かって行うよりもより感覚的に行っており、クリエイティブな作業にとても向いているように感じますよね。
昨今の新型コロナの影響下で働き方が大きく見直されている現在、このような働き方が普及するのは近い未来なのではないでしょうか。
VRを活用した働き方のメリットとは
先に紹介した動画でも十分に働くことにVR技術を活用するメリットは感じていただけたかもしれませんが、さらなる活用方法として海外を中心にVR空間にオフィスを移すという動きが徐々に広がっています。日本でも株式会社ロゼッタがVR空間に本社を移すことが発表されましたが、VRオフィスを活用することはまとめると下記のようなメリットが挙げられます。
・場所という制約からの解放
VRオフィスにはアクセスできる環境さえ整っていれば、世界のどこにいても集まることができます。
また、日本国内だけを見たときにも通勤ラッシュからも解放されますので、場所の制約から解放されるのは大きいのではないでしょうか
・キャパシティからの解放
社員が急激に増えることによって、借りているオフィスに人が入りきらないというのは往々にして起こりえると思います。VRオフィスであればほぼ、無制限での社員受け入れが可能となるため、キャパシティの制約からも解放されます。
・見た目という制約からの解放
VR空間へのアクセスは多くの場合、アバターを用いて行われます。
容姿や視線を気にせずにディスカッションに集中することができるため、より本質的な会話になりやすいという効果も期待できます。
・大幅なコストカット
実オフィスを撤退することで、テナント料やメンテナンス料といったコストを大幅に低減することができます。企業は浮いたキャッシュを事業投資や人材投資に回すことでさらなる成長の加速を目指すことができます。
・直観的なコミュニケーション
何かを生み出すような打ち合わせはFace to Faceで行ったほうが進みやすいと感じたことはありませんでしょうか。正直ビデオ会議だと限界があると感じる部分は多々あります。
VRオフィスは実際にその場にいるような感覚で身振り手振りも加えてコミュニケーションをとったり、VR空間のホワイトボードなどを活用することができるので現実世界とかなり近しい体験をすることができます。
VRを活用した働き方 まとめ
もちろん、すべてのコミュニケーションがVRやオンラインにとって代わるということは現在の技術ではないと思いますし、直接会うことのコミュニケーションによって生まれるものも、数多くあると思います。
しかし、VRを活用することによって様々な制約から解放されるというのも事実です。
多様性が求められている現代において、もっと自分らしく生きて、自分らしさを磨く時間を確保したり、自分らしさを表現する方法を増やすという意味でVRは大きな役割を果たすのではないでしょうか。
この記事を読んで興味を持たれた方はぜひ一度、VRと共存した生き方や働き方の可能性を考えていてみてください。
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