株式会社ロゼッタ(東京都新宿区)は、2020年10 月 1 日より本社機能を VR(Virtual Reality:仮想現実)空間に移転することに決定したとのことです。
どんな場所からも、どの国からも入ることができ、言語の違いも気にせず自由にコミュニケーシ
ョンできる制約が取り払われたオフィスを作ることが狙いのようです。
株式会社ロゼッタが移転するVRオフィスについて
今回、株式会社ロゼッタが本社を移転させるVRオフィスは、その名の通りVR空間上に構築される、VRデバイスを活用してアクセスする空間になります。
現行法では 登記上でVR 空間上のオフィスは認められないので、登記上は現住所のままで本社機能を移転することになるとのことです。(仮想空間での所在地の表記は、決まり次第発表予定)
VRオフィスのメリットとは
VRオフィスに関しては海外を中心に徐々に活用の幅が広がっています。
※関連記事に関しては本記事下部に記載します。
VRを活用するメリットは主に下記が大きなポイントになると思います。
・場所という制約からの解放
VRオフィスにはアクセスできる環境さえ整っていれば、世界のどこにいても集まることができます。
また、日本国内だけを見たときにも通勤ラッシュからも解放されますので、場所の制約から解放されるのは大きいのではないでしょうか
・キャパシティからの解放
社員が急激に増えることによって、借りているオフィスに人が入りきらないというのは往々にして起こりえると思います。VRオフィスであればほぼ、無制限での社員受け入れが可能となるため、キャパシティの制約からも解放されます。
・大幅なコストカット
実オフィスを撤退することで、テナント料やメンテナンス料といったコストを大幅に低減することができます。企業は浮いたキャッシュを事業投資や人材投資に回すことでさらなる成長の加速を目指すことができます。
・直観的なコミュニケーション
何かを生み出すような打ち合わせはFace to Faceで行ったほうが進みやすいと感じたことはありませんでしょうか。正直ビデオ会議だと限界があると感じる部分は多々あります。
VRオフィスは実際にその場にいるような感覚で身振り手振りも加えてコミュニケーションをとることができるので現実世界とかなり近しい体験をすることができます。
また、上記に加えて株式会社ロゼッタでは得意とする自動翻訳の技術も活用し、言語という制約も取り払ったコミュニケーションを実現するとのことでした。
このロゼッタの方針がモデルケースとなり、成長スピードの速いスタートアップなどを中心に広がることで、企業は様々な制約から解放されてさらなる成長スピードの加速が実現するのではないでしょうか。
株式会社ロゼッタとは
ロゼッタは創業以来「我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する」という企業ミッションの下に AI 自動翻訳の開発をしてきましたが、現在ではさらに構想を拡大し、AI、AR(AugmentedReality:拡張現実)、 VR(Virtual Reality:仮想現実)、 5G/6G/7G(高速大容量・多数同時接続通信)、 4K/8K/12K(超解像映像)、映像配信ソリューション、ウェアラブルデバイス、ロボット、HA(Human Augmentation:人間拡張)等の最新テクノロジーを統合して、世界中の人々が「いつでもどこでも誰とでも言語フリーで」交流し、生活し、仕事し、人生を楽しめる「グローバル・ユビキタス」の実現を目指しています。
株式会社ロゼッタ プレスリリース https://www.rozetta.jp/download/2020090701.pdf
(参考)
株式会社ロゼッタ プレスリリース