今回は、未経験からXR(VR/AR)エンジニアのプロフェッショナルを育成するスクール「VR Creators LABO」の責任者である、辰巳裕亮さんにインタビューをさせていただきました。
スクールにかける情熱から、生徒さんへの想いや将来のビジョンなど、VR Creators LABOへ注ぐ熱い想いを語っていただきました。
XR(VR/AR)業界の成長と人材育成への想い
――何故、XR(VR/AR)領域を志そうと思ったのですか?
初めてVRを体験した時に受けた「これは社会を変える可能性がある技術だ」という衝撃が一番大きかったです。
実際に世界ではXR関連技術や人材需要は大きな高まりを見せていますが、世界と比較すると日本のXR業界はまだまだ、進んでいるとは言えません。
しかし、XR関連技術の可能性は大きく、この業界は今が成長フェーズなのでこれから日本でも急速に伸びていくという確信を持っていました。
――何故、VR Creators LABO を立ち上げようと考えたのですか?
以前、私もXR技術を学べるスクールに通ったことがあるのですが、日本は比較できるスクールの数が非常に少ない上に、卒業した後に自分の仕事にできるレベルまでスキルを引き上げてくれる学習内容のスクールはほどんどありませんでした。
業界としても加速度的にXR(VR/AR)業界の人材需要が実際に高まっていて、これから伸びていくという段階で、チャレンジするための選択肢の少ない状態には当時から課題を感じていましたし、XR(VR/AR)業界に飛び込む人たちも不安だろうなという、モヤモヤした気持ちがありました。
色々考えているうちにそれなら、
「安心して外に飛び出していけるレベルまで個人を引き上げてあげられるスクールを自分が立ち上げることで、少しでも貢献ができるのでは?」
と考えたことがきっかけでしたね。
学習というのは自分の力だけで成長できる人もいますが、学習が継続できるか不安に感じられる方も多いんです。
そんな生徒さんに向けて、学習のカリキュラムだけではなく、一緒に頑張れる仲間を見つけられるようなコミュニティとして在り続けたり、実際のビジネスで使える経験をしていただけるような機会などを幅広く提供したりとVR Creators LABOでは継続して楽しく、実践的に学べる場を提供したいと考えています。
――辰巳さん自身がプログラミングを学ぶ中で苦労したことはありますか?
私が通っていたスクールの先生は外国人で日本語があまり通じなかったんです。
講義も英語で進むので付いていくのが大変でしたし、質問への返信も遅かったりと気軽にコミュニケーションが取れる環境ではなかったのは大変でした。
あと、カリキュラムも平日5日間、日中はすべて講義だったため、覚悟を決めて仕事を辞めたんですが、生活のために夜勤のバイトをしながら日中は開発するというのはかなりハードでしたね。。。
実際、寝不足で学習効率が落ちていたと感じますし、仕事を辞めた焦りもありました。
振り返ると働きながら勉強するほうが精神的にも肉体的にも安定して勉強できたのではないかと感じています。
VR Creators LABOに注ぐ想いと学習環境について
――VR Creators LABOをの立ち上げる時に苦労したことはありますか?
VR Creators LABOは2020年4月26日に開校したのですが、
正直なところ新型コロナウィルスの影響は大きかったです。
オフラインで予定していた講義を急遽オンラインに移行するなど、生徒さんにご迷惑をおかけしたこともありました。
(現在はオンライン/オフラインの両輪で実施しています)
社会的にもこれまで経験したことの無いようなことだったと思いますが、
それを乗り越えるために、時には生徒さんもお力を貸していただいて、必死に試行錯誤できたことは今後のスクール運営にも非常に活きると感じています。
――VR Creators LABOを運営していて感じるやりがいは何ですか?
面談に来てくださる方は、「全くの未経験からこの業界でやっていけるのか」「文系の自分がプログラミングを書けるようになるのか」など不安に思っている方が多いです。
そんな生徒さんが、数か月たって自分でコードを書いて仲間と助け合ったり、共有しあっている姿を見るととても嬉しいですし、大きなやりがいを感じますね。
VR Creators LABOではこの共有しあう、助けあうというのは学習を継続する上ではとても重要だと考えています。
コミュニケーションがとれるからこそ、学びの最大化ができると思いますので、運営をさせていただいている自分が一番フラットで、コミュニケーションのハブとなれる様に常に意識をしています。

――VR Creators LABOの学習方針について教えてください
VR Creators LABOにはメインの講師を務めている1人に橋本という講師がいるのですが、
彼はXRエンジニアとして長年キャリアを積んでこられ、技術に対するこだわりはもちろん、XRエンジニアの教育に対する想いも非常に強いです。
私と橋本の共通の課題感として、世の中のプログラミングスクールは言われたことをひたすら書くというプログラマーしか生み出せていない所が多いと考えています。
本来プログラマーは、自分で考えたことを形にできるクリエイティブな仕事であるはずなのに、発想する力を育成することができなかったり、その機会がないことはもったいないです。
だからこそ、VR Creators LABOは「創る人を育てられる場所」であり続けたいと考えています。
――VR Creators LABOの今後の展開プランがあれば教えていただけますか?
現在ちょうど一期生が学習をスタートしています。
今はカリキュラムの比重としてプログラミングがほとんどなのですが、
実は今後のカリキュラムの拡充案を2つ考えています。
1つ目はBlenderを使ったモデリングの講座の導入です
目的としては、モデリングのスキルを身に着けていただきご自身の開発に活かしていただいたり、自分でツールを使うことでモデラーの気持ちがわかるエンジニアとして成長していただくことなどを想定しています。これは一期生の方々にも受講いただく予定ですので、近々リリース予定です。
2つ目はプロジェクトマネジメントスキルやディレクションスキルのキャッチアップ支援です。エンジニアとしてのプログラミングスキルはもちろんですが、サービスや事業を作るために人を動かすスキルを学んでいただきたいと考えています。
現在もカリキュラムに一部含まれているのですが、今後さらに本格的に提供できればと思っています。
こちらに関してはモデリング講座よりは時間がかかるかもしれませんが、実現に向けて準備をしています。
スクールとしては、今後も生徒さんの”やりたい”という声をしっかりきいて柔軟に対応できるようにしていきたいですね。
「自分の力でやりたいことを形にできる人材を育成する」そのような想いを持つ講師がいる事はこのVR Creators LABOの大きな強みです。スクールが大きくなっても、この想いを大切にし続けることができる講師陣を今後も集めていきたいです。
あとは、少し切り口は変わりますが、スクールの場所は明確にしなくてもいいのではないかと考えています。
もちろんあくまで、ケースバイケースで使い分けていきたいですが、
今でも生徒さんの中にはオンラインのみで講義を受講されているかたもいらっしゃいますし、ネットワークディスプレイとPCさえあれば全国どこからでも受講できるという事実もあります。
また、VRならではの強みとして場所や距離に縛られないということがあると思いますので、バーチャル空間上での授業やコミュニティ作りなどにも取り組んでいきたいです。
――VR Creators LABOの中期的な目標を教えていただけますか?
VR Creators LABOの活動を通じて、将来的には、XR領域におけるエンジニアやクリエイターのHUBのような存在になりたいと考えています。
VR Creators LABOの生徒や卒業生が、私たちをHUBとして色々な経験を積んでXR業界を盛り上げてくれればうれしいですし、いろんな機会をご提供できればと考えています。
これから学習を始める方に伝えたいこと
――これからXR(VR/AR)エンジニアを目指す方に伝えたいことはありますか?
まずは、ぜひ一度XR(VR/AR)技術を体験して欲しいということです。
VR Creators LABOでは、そのきっかけとなる場も継続的に提供しています。
これまでしっかりXR(VR/AR)技術に触れたことがないという方は、ぜひ一度遊びに来てほしいですね。
そのうえでスクール自体は他にもありますし、もちろん比較検討はしていただいて構いません。
ですが、VR Creators LABOは「大きな一歩を踏み出したい人のきっかけづくりをしたい」「踏み出したあともサポートをし続けたい」と強く想っていますので、もしもこのスクールを選んでくれたなら、とても嬉しいですし、皆様の想いを全力でサポートさせていただきます。
私たちの生徒さんの中にも、「XR業界で働きたい」「自分でサービスを作りたい」「XR分野で起業したい」など勉強を始めるにあたっての想いは様々です。
XR(VR/AR)エンジニアになる道のりは楽なことだけではないからこそ1番大切なことはやはり、本気の覚悟が持てるかという自分の気持ちだと思います。
新しいことを始めるのにスキルは必要ありませんし、具体的にイメージが整っている必要もありません。「本気でXR(VR/AR)エンジニア目指したい」という想いをぶつけてくれる方をVR Creators LABO一同お待ちしています!!
――ありがとうございました。

XRのプロフェッショナルを育てる「VR Creators LABO」の責任者である、辰巳さんにお話を伺いました。実際にVR Creators LABOに通われている、XR(VR/AR)エンジニアの卵である高田さんのインタビュー記事も掲載しておりますのでぜひチェックしてみてください。
XR(VR/AR)業界に少しでも興味のある方やスクールのお話を詳しく聞きたいという方は下記情報もご確認ください。
【VR Creators LABO 概要】
・アクセス 〒105-0014 東京都港区芝2-3-21 芝花園ハイツ302号室 芝公園プランニングルーム
・問い合わせ TEL : 080 5099 8516 Email : yusuke0516z@gmail.com
・受付時間 12:00~21:00
・無料カウンセリング/VR体験の応募フォーム https://vrcreatorslabo.studio.design/1-2
・VR Creators LABO公式HP https://vrcreatorslabo.studio.design/