空間認識技術を活用し、日常空間にARを表示させる「XR CHANNEL」の提供開始

皆さん、こんにちは。
今回はSoVeC株式会社とKDDI株式会社が2020年8月31日から提供するスマートフォンやスマートグラスに搭載されたカメラ越しの画像から空間を認識するVisual Positioning Service(VPS)技術を活用し日常空間にARを表示させるアプリ「XR CHANNEL」を紹介します。

Visual Positioning Service(VPS)技術とは

VPSとは「ヴィジュアル・ポジショニング・サービス(Visual Positioning Service)」の略で、画像から位置を測定するサービスもしくはシステムのことを指します。

同様の技術で有名なのものだと「GPS」があります。
「GPS」が人工衛星から得られた情報に基づいて個人の位置を特定するのに対して、「VPS」は、 スマホのカメラやARグラスなどについたカメラで向きや方角などの位置情報を特定するシステムです。
「GPS」だと細かな位置情報を取ろうとすると、どうしても誤差が生じてしまいますが、「VPS」を組み合わせることでより正確な位置を測定できるようになるのです。

「VPS」はKDDIが注力している分野の一つであり、オブジェクトを正確に表示するために正確な測位が必要なARの分野での活用が期待されています。

「XR CHANNEL」とは

「XR CHANNEL」では街の建物などの3次元情報をスマートフォンやスマートグラスのカメラ機能で認識できるVPSとAR技術を組み合わせることで、日常の空間に、デジタル看板やナビゲーションに加え、広告宣伝、エンターテインメント、アート、教育などの臨場感のあるコンテンツの表示が可能になります。
ユーザーは、本アプリを通じて、街の風景とARコンテンツが空間上で連携、作用し合うような新しい体験を楽しむことができるとのことです。

なお、「XR CHANNEL」は3Dマップの構築エリアで使用することができるとのことで、
KDDIが戦略的パートナーシップを締結しているSturfee社のVPS技術を活用し、
提供開始時点では東名阪、横浜および沖縄エリアにて利用できるほか、将来的には日本国内の市街地全てにおいてVPSが利用できるようにになる予定とのことです。

本アプリで提供するコンテンツの第1弾として、KDDIが横浜DeNAベイスターズと締結したビジネスパートナーシップの一環として、2020年8月31日から横浜スタジアム周辺の街中にAR装飾されたSTAR☆NIGHTビジュアルの選手が登場する『YOKOHAMA STAR☆NIGHT 2020 Supported by 横浜銀行』のスペシャルコンテンツが提供されるとのことでした。

「XR CHANNEL」の概要について

パートナー企業の開拓について

パートナー企業が、販促などを目的として、本アプリにコンテンツを入稿することができます。
これにより、パートナー企業のお客さまに対して、先進的なAR体験を通じたプロモーションなどが可能となります。

利用可能エリア

東名阪、横浜および沖縄のVPS利用可能エリアでご利用いただけます。
詳細はこちら(https://vps.xreality.kddi.com)をご参照ください。

利用方法について

①「XR CHANNELに表示させたいコンテンツの内容(表示場所、表示期間、3Dコンテンツの保有有無等)をご連絡いただき、コンテンツの制作から提供までをサポートされるとのことです。

②VPS機能のソフトウェア開発キットを提供します。ソフトウェア開発キットを利用し、企業独自で
アプリを開発し提供いただけます。

問い合わせ先について

VPSについて:VPSホームページ(https://vps.xreality.kddi.com
専用アプリ「XR CHANNEL」について:SoVeC問合せ窓口(info@sovec.net)

【参考】
SoVeC株式会社プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000045734.html

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