VRとロボで小売り業界に革命を起こす、商品陳列ロボット 「Model-T」とは

みなさんこんにちは。
商品陳列ってコンビニの業務の中でも作業負荷が大きいって知っていましたか?
今回は商品陳列業務に改革を起こすであろう。商品陳列ロボット「Model-T」について紹介します。

VR navigator
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今回は「Model-T」というロボットと目指す世界観を紹介するよ!
関連記事もあるからもっと知りたい人はこちらの記事も見てみてね。

Model-T ってなに??

Model-Tとは遠隔操作ロボット技術を核にした、小売業界におけるAugmented Workforce Platform(拡張労働基盤、以下AWP)の構築を可能にするロボットとのことです。

わかります。。
なんのことかさっぱりですよね笑

拡張労働基盤というのは、人がロボットを遠隔操作することを通じて、人の感覚やスキルをどこからでも活用できるようにする(拡張する)ことにより、物理的な労働がどこからでも可能な状態を実現するための基盤のことです。
場所にとらわれずに人が労働をすることによって、柔軟な働き方が可能になります。

仕組み自体は離れた場所(遠隔地)にいる操縦者がVRグラスを装着してロボットから送られてくる映像を見ながら操作できる仕組です。
主な特長としては大きく3つで、

①ロボット
コンビニなど狭い小売店舗空間内で商品陳列作業を行えるよう、ロボットの胴体・アームに22自由度の関節を実装。店舗導入にあたり、人間のように作業が行える為、店舗環境の改修を最小限に抑えられ、小売業の本来の経済性を毀損しない。 

②通信
Model-Tを対象に、ロボットと操縦者間の映像伝送において、ロボット側のカメラから操縦者側のディスプレイに表示されるまでのEnd-to-End遅延として業界最高水準(注1)の50ミリ秒(注2)を実現。これにより視覚と身体感覚との操作のずれをほぼ感じることがなくなり、動きの速い対象物に対して正確な操作や身体的直感に即した操作が可能。

③ロボットハンド
コンビニなど小売業の多種多様な形状の商品を把持するために特化したロボットハンド、 ”Andrea-Yamaura End Effector”、を開発。真空吸引と2指グリッパーの組み合わせを1つのロボットハンドで実現しており、従来のような商品ごとのロボットハンドの取替が不要。

Model-Tの成り立ち

近年、ロボットの活用がフォーカスされ、広がっているイメージが我々にもありますが、実情は製造業の工場内での広がりにとどまっています。
そのような背景を受け、TelexistenceはModel-Tを、工場外、より人間の生活領域に近い場所に廉価で普及させることを目指しています。

Model-Tという名前の由来はT型フォード車から着想を得ているということで、
T型フォードは今から100年ほど前に世界で1500万台以上生産され、車の大衆化を実現、社会を大きく変えたベストセラーカーですのでTelexistenceの目的ともすごくマッチしていますよね!

ローソンは「Model-T」をつかって何をするの?

ローソンの導入の一番の目的は、店舗業務の効率化です。
そして今回試験的に東京ポートシティ竹芝店にModel-Tが設置され、一部の商品の陳列作業を対象に一定期間は人間による遠隔操作で実施されるようです。
その後は店内の全商品を対象にし、自律的なロボット制御を目指すようです。

コンビニの店内を当たり前のようにロボットが動き回っているSFのような世界観もすぐ目の前に迫ってきているようでわくわくしませんか!!

TelexistenceによるとこのModel-Tは「スケールさせて世の中に実装させていくための最初のモデル」として位置づけられています。
ロボティクス業界をけん引する存在になるための最初の一歩ということで今後の成長が非常に楽しみでもあります。

【参考URL】
Telexistence Model-Tに関するプレスリリース
https://tx-inc.com/ja/blog/%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8Baugmented-workforce-platform-%EF%BC%88%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%9F%BA%E7%9B%A4%EF%BC%89%E3%81%AE%E5%AE%9F%E7%8F%BE/

ローソン プレスリリース
https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1401465_2504.html

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