みなさんこんにちは。
最近VRってキーワードを目にすること増えてませんか?
たぶん、このブログを見に来ているみなさん一度は目にしたことがあったり、聞いたことあるけど「何が出来るのかそもそもよくわからん!」って方が大半ではないでしょうか。
じゃあ早く教えてくれ!!って思った方、、、すみません。
やっぱりこういうのって歴史から理解した方が良いと思うんですよね。
なので今回はVRの歴史を遡って皆さんにご紹介したいと思います。
VRって最近有名になってきたのでここ数年の動きだと思われがちなんですけど、実はVRの研究自体は1960年代から行われていたんです。

今回はVRの歴史を紐解いていくよ!
1960年代:VRの前進技術が発表
1960年頃に知られている限り最初期の「Sensorama」というVRシステムが登場。
これは、イスに座ってマシンをのぞき込むと3D映像を楽しむことができ、匂い、イスの振動、送風などの機能も搭載してたとのこと。
例えば、ニューヨークをバイクで走る感覚をシミュレートできたらしく、
爽快な風、周りの車のエンジン音、排気ガスの匂い、街頭の生活臭まで表現していたらしいです!

そして1960年代後半にCGとVRの父といわれるコンピュータ研究者アイバン・サザランドが史上初のVRHMD(HMD =頭部搭載型ディスプレイ)
「The Sword of Damocles(ダモクレス)の剣」を開発。
これは現在のVRHMDと非常に似ていてからぶら下がったゴーグルを覗くというものだった。
そのころから今と似たような形になっているというのが驚きですよね。

1980年~1990年代:近未来的なVR技術 The Eyephones
私たちが普通に使っている「VR(Virtual Reality)」という言葉もこのころから使われるようになったそうです。
その時大きなインパクトを残したのがジャロンラニアーさんが開発した「The Eyephones」です。これはヘッドマウントディスプレイ(HMD)、グローブ、スーツから構成されており、映像の中で自分の手が映り込んだり、カップを操作できたりできたみたいです。
これってすでに現在のVRのイメージかなり近いですよね。
もちろん、当時は画素数が低かったり、価格が9400ドルほどするなど
今では考えられないことも多いですが、
当時の技術を考えるととても近未来的な取り組みであり、そのときの心情を考えるとわくわくせずにはいられません!

1995年:任天堂がバーチャルボーイを発表
1995年に任天堂から満を持して発表されたのがバーチャルボーイ。
日本からもこのような技術が発表されていたことはとてもうれしいですよね。
バーチャルボーイ自体はVRゴーグルとコントローラで構成され現在のPlayStationVRとも近しいイメージを感じます。

しかし、残念ながら世間ではこのバーチャルボーイは任天堂の黒歴史といわれているそうです。
主な理由としては
「ヒット作がない」
「複数の人との画面共有が出来ない」
「単純に目が疲れる」
などいろいろとあげられてますが、タイミングとしても早すぎて受け入れられなかったのではと思います。
しかし、当時の課題は現代でも当てはまるところがあると思いますので、
そのあたりがしっかりと改善された任天堂ならではのクリエイティブなVR機の発表が楽しみです。
2000年代:VRの大きな波が一度落ち着いた
任天堂のバーチャルボーイだけでなく、セガや海外勢など当時の名だたる企業がVRに挑みましたが、大きな成果は出ずにブームは落ち着きました。
VRが可能にするもう一つの仮想の世界は遠ざかり、いわゆるテレビゲームがマルチプレイやオンラインプレイなどの技術発展を伴い成長していきました。
(私もこのころVRに興味はなく、TVゲームに没頭していました)
2012年~2016年:Oculus Riftの登場とVR元年の到来
少し時が経ち2012年、既存のVR機器に満足できなかったPalmer Luckey氏が当時20歳という若さでコンシューマー向けVRデバイスOculus Riftを発表しました。(発売は2016年)

Oculus Riftは米国クラウドファンディング「Kickstarter」に登場し244万ドルの出資を集めてスタートし、その後2014年にFacebookに20億ドル(約2230億円)で売却をしました。(すごい金額ですよね。SNSの印象が強いマーク・ザッカーバーグ氏がVR産業でもリーダーになろうとしていたんだなと驚かされました)
現段階では残念ながら、VR事業における売り上げ自体は当初の想定を下回っており、Facebookとしては悩みの種となっているかもしれないとのことですが、
未来を創る企業の一つであるFacebookが今後VRをどのように活かしていくのか非常に楽しみです。
FacebookHorizonという新たなサービスも仕込んでいるようですよ.
Facebook Horizon の公式HP
https://www.oculus.com/facebook-horizon/?locale=ja_JP

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images
また、この時期に示し合わせたように
ソニー、HTCなどの大手もVR事業に参戦し、一般消費者向けVRデバイスが相次いで発売されました。
この時新しいVRのムーブメントが起き、現在の社会からの認知向上につながったといえると思います。
2016年~2020年:VR元年~現在 VRのポテンシャルとは
2016年は一般消費者向けのVRHMD(VRヘッドマウントディスプレイ)が多数発売された年であり、一般人にも手に入りやすくなることで加速度的に認知度が向上し、
VR元年と呼ばれています。
先に紹介をしたOculus Riftの発表を皮切りに、ソニー・インタラクティブ・エンターテインメントからPlayStation VRが、そしてValveとHTCからHTC Viveが発表され、2016年に3つのVRHMDが発売されました。
(私はVRでゲームが出来るということでとてもわくわくしました!)
その他、サムスンやグーグル、マイクロソフトなど大手企業がVR周辺分野へ進出し業界はさらなる盛り上がりを見せました。

そして、それから4年経った現在、
「不動産の内覧にVRを活用する」
「企業の研修にVRを活用する」など活用の幅は大きな広がりを見せています。
(具体的な活用事例は別の記事でご紹介しますのでそちらも是非)
新型コロナウィルスの影響で働き方の見直しや生活習慣の見直しが急激に進んでいく中、VR技術の活用の幅はさらなる広がりを見せてくれると思います。
VR技術の今後の進化や世の中の変化が楽しみですね。
(関連記事)
【参考URL】
・VRの歴史が一目でわかるインフォグラフィック
https://www.moguravr.com/vr-history-infographic/
・VR歴史に関するセミナーの要約記事
https://www.moguravr.com/vr-genron-report/